TLに流れてくる社畜から学ぶ社畜講座4 カネカは法的には全く問題ない
タイトルの通りカネカは法的には全く問題ないです。
育休法に配慮義務がとかいうけど罰則ないしな。
問題は人手不足を契機としてこの1,2年でとんでもない勢いで労働者有利な方向に人事制度が改革された会社が相当数あります。人手不足に真面目に向き合った会社は大体そんな感じです。
定年まで雇う意思が一応あった昔と違って会社の方がその気はないと公言している現代日本で転勤に応じて生活を破壊されるくらいなら退職するという判断になるのは当然すぎるところでしょう。
それを理解している会社は転勤を緩めにしつつある傾向があります。ただし本当にここ1,2年の話なので企業による。働き方改革先進企業って感じだ。
カネカがヤバいのは「弊社の人事制度は後進的かつ変える気もないです!!!!!」と公式サイトのトップページで絶叫しているところです。どうしてこの判断になった。
そもそもBtoBで元々の知名度がないので大学生が会社について調べるとまずこれが出てくるという状況になってしまったんだけど来年以降採用活動どうするんだろう。今の新卒選択肢がありすぎてマジで来ないぞ。あと年寄りが思ってる以上にみんなSNSが得意だから大学生全員この事件知ってると思う。
あとはいつもの社畜講座です。
仕方なく連休明けに上司に、5月に関西転勤はできないから退職しかない、と伝え、ただ夫はじめたプロジェクトを責任持って軌道に乗せたいから東京で6月まではやらせてほしい、次への準備に20日以上余った有給を消化させてほしい、と頼んだけど、辞めるなら5月末だから、と切られ、ボーナス無し。
— パピ_育休5月復帰 (@papico2016) June 1, 2019
2. 元社員のご家族は、転勤の内示が育児休業休職(以下、育休とします)取得に対する見せしめである、とされていますが、転勤の内示は、育休に対する見せしめではありません。
また、元社員から5月7日に、退職日を5月31日とする退職願が提出され、そのとおり退職されております。当社が退職を強制したり、退職日を指定したという事実は一切ございません。
まず上司の発言には特に根拠がないので同じような状況に陥った場合は一切気にせず有給を取得し退職日も勝手に決めて意思表示しましょう。有給20日あるなら2週間は空くでしょう。
退職届は退職に関する事実関係を証明する最も強力な書類です。その前後に誰が何を言おうが物理的に残っていない限りそれは何も言っていないのと一緒です。
(本来は退職届の提出はあまり関係なく退職の意思表示をしたことにより退職が決まるが口頭で言ったことの証拠を用意するのは難しい)
ネットで退職届のテンプレ拾ってきて「一身上の都合により〇月〇日に退職します」とか書いて提出した時点でそれを覆す証拠を用意するのは極めて困難です。
ツイッターに「有給消化したいから上司に頼んだら辞めるなら5月だからって言われた」とか書くヒマがあったら退職届に退職に至る経緯と退職日を決定した理由を書きましょう。
ハローワークから離職理由について問い合わせがあったときに会社が提出する証拠書類は大抵退職届なのでその中に退職に至る経過が書いてあると何これってなって離職票の離職理由が変わる可能性が若干あります。ただし退職しろと言ってきた相手に人事権がないと厳しいと思われるけど。
「この退職届は受け付けられない」とかいうのもよくあるパターンですが例によって内容証明を送って証拠を確保した上で辞めましょう。そもそも受け付けるかどうかを決める権限は会社にないので。
ちなみに円満退職とか言われてる奴の大半は労働者が不利益を我慢してるだけなので円満でも何でもないです。多分勘違い。